1.“latch on”を制する者は母乳育児を制する
latch on(ラッチオン)とは
【授乳の際、ママと離れないように吸啜する方法】
latch onの直訳は「しっかり掴む」「くっついて離れない」という意味です
latch onは母乳を飲むときに、赤ちゃんが舌全体を使って乳頭乳輪部を押し出して母乳をのむ方法です
latch onの目的
ママと赤ちゃんが息を合わせて、両方がスムーズに授乳を行うためです
赤ちゃんがおっぱいを探してパクパクさせるタイミングに合わせて、乳首を口に含ませてラッチオンさせることで、母子ともにベストな状態での授乳となります。
latch onできてないときのサイン
乳頭が痛い
latch onできてないときは、浅くしか口に含めてないため乳頭だけが引っ張られて痛みを感じます
乳頭はとてもデリケートで引っ張られ続けると亀裂が入り、ますます痛みを感じます
そうなるのを防ぐために、乳輪・乳頭が柔らかければ亀裂が入りずらいため、授乳の前には必ず乳輪・乳頭部をマッサージしてから授乳を開始します
赤ちゃんの唇に薄皮ができる
赤ちゃんがおっぱいに吸い付いたとき、唇が内側に入り込んでしまった状態でおっぱいを吸うため唇の内側に薄皮ができます
音がする
赤ちゃんがおっぱいを口に含んだとき、それが浅いと赤ちゃんの唇とままの乳輪部のすきまから空気が漏れ「ちゅっちゅっ」といった音がします
latch onできてるときは、赤ちゃんの唇とママの乳輪部は完全密着しているため、空気の流出はないため音はしません
どうしたらlatch onできるの?
正しい姿勢
【前傾姿勢にならない】
ポイント:“赤ちゃんの口を乳首にもっていくイメージ”で抱っこします
NGなのは、赤ちゃんの口に乳首をもっていこうとすると前傾姿勢になります
【ママと赤ちゃんのおへそがくっつくように密着する】
ままの体の正面と赤ちゃんのからだの正面が向くように抱っこすると、密着してラッチオンしやすいです
【赤ちゃんの体と顔は同じ向き】
NGなのは、赤ちゃんの首だけをぐいっと乳首にもっていき体は上、首は横向きな状態です。
赤ちゃんの“体と首は一直線”を意識して抱っこすると良いでしょう
咥えさせ方
【乳頭で赤ちゃんの口をトントンと刺激する】
そうすると、赤ちゃんは顔をふって口を大きく開いておっぱいを探します
そのタイミングで赤ちゃんの舌の上に乳頭をのせるイメージで口に含ませる
ポイント:結構ガバッと口の中に乳輪が隠れるくらいつっこむイメージ
【赤ちゃんの唇をアヒル口にさせる】
おっぱいを吸っているときの唇が内側に入り込む状態がNG
良いのは唇がしっかり開いた状態で吸い付いてるのが良い形
ポイント:吸い付いたときにお母さんが赤ちゃんの唇をクイッと外側へ出して、あごを下へ引っ張ると口が大きく開き、アヒル口になります
latch onできているとき
- 痛くない
- 「コクコク」とのどごし良い音が聞こえてくる
- アヒル口なって口も大きく開いている
- 密着していて授乳中も赤ちゃんと目が合う
2.とにかくたくさん吸ってもらう
乳頭を刺激してもらうことで母乳がつくられる
母乳を作るホルモンは“プロラクチン”といって、出産直後が最も濃度が高く母乳が一番多く作られ、その後はゆっくり低下していきます
乳頭が刺激されることで、プロラクチンの濃度の低下を防ぎ母乳の生成を促進させます
特に22時から2時までの時間はゴールデンタイムといって、刺激されることでプロラクチンが1番多くでる時間帯なので母乳がたくさん作られます
『赤ちゃんがほしがるだけ、頻回に授乳するのが理想的です』
乳頭が痛すぎて頻回授乳ができない
初めての授乳では、ラッチオンがうまくできず浅く授乳してしまい乳頭に亀裂がはいってしまうことがあります
そんなときは馬油をぬって普段から保湿をしておくと、授乳の際にその亀裂がピキっとなることを防ぐことができます
そしたら授乳の時の痛みは緩和されました
赤ちゃんの口に入っても大丈夫な馬油を選んで使用してください
それでも痛いときは、その傷が落ち着くまで授乳をストップさせできるだけ早めに再開できるようにするのもひとつの手だと思います
3.“絶対母乳”って思わない
精神論になるのですが、私自身そんなに母乳で育てたいといった意欲はあまりなく
せっかく母乳が作られるんだから、飲んでもらったほうがいいかなーといった感じのスタンスから入り現在完全母乳で育ててます
今ではミルクの成分も良くなってたり、母乳で育った子もミルクで育った子もなんら変わりないですし、赤ちゃんのお母さんはひとりしかいないので
どっちで育てても愛情もって接してあげてれば大きくなるしちゃんと成長すると思います
4.継続は力なり
授乳でできた乳頭の痛みに対しては馬油で対策したり、頻回授乳で夜まとまった睡眠がとれなくて辛いときは旦那さんにいって夜ミルクあげてもらうのもいいと思います
それでも授乳が苦痛の時間になってしまうときがくるかもしれません
latch onを最初から上手にできる人なんていないです
お母さんも赤ちゃんも初めての経験で、回数を重ねて徐々に上手になっていきます
継続させることで得るものがあると信じて、赤ちゃんと一緒に頑張ってほしいなと思います
あんなに苦痛だった授乳の時間が今となっては
私『はいっおっぱいね~はい、どうぞっ!』
赤ちゃん『ぱくっ…コクッコクッコクッ』
皆さんが幸せな授乳ができますように
母乳育児成功のための秘訣と合わせて読んでほしい記事も載せてるのでぜひ!
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